朝、カーテンを開けたら雨。走るつもりだった日ほど、走るか休むかを出かける前に決めてしまいたいものです。先に判断の軸を書きます。雷・警報級の荒天・冠水・暗さのどれかがあれば、走らない側に置きます。
気温が高めで雷の気配がなく、明るい時間帯の小雨なら、走れることが多いです。この記事では、今日の雨がどちらの側かを決めるための材料を並べます。
走らない側に置く雨、走れることが多い雨
まず、迷わず走らないほうに置く条件から挙げます。
- 雷が鳴っている、または雷注意報が出ている
- 大雨・強風など、警報級の荒天
- 道路が冠水していて、側溝や段差が見えない
- 暗くて、車から自分の姿が見えにくい
雷は、屋外にいること自体が危険です。「小降りだから」は判断材料になりません。荒天時は、走力の問題ではなく安全の問題として休みます。
気温も見ておきたい要素です。雨に濡れた体は、同じ気温でも早く冷えます。一つの目安として、気温が10度を下回る雨の日は、無理をしない方向で考えると安心です。

条件が走れる側なら、次の準備をしておくと快適さが変わります。
走ると決めたら——装備と、滑りやすい場所
装備は、そろえるほど良いというものではありません。違いを感じやすいものから挙げます。
- つばのある撥水キャップ:顔に当たる雨が減り、視界を保ちやすくなります
- 替えの靴下とタオル:玄関に置いておくと、帰宅後すぐ着替えられます
- 明るい色・反射材のウェア:雨の日は昼でも見つけてもらいにくくなります
ウェア全般の素材や重ね方は、ランニングウェアの選び方で扱っています。
靴は、帰ったらすぐ手入れをします。中敷きを外し、丸めた新聞紙やペーパータオルを詰めて、風通しのよい日陰で乾かします。ドライヤーの熱風や直射日光は、接着部分を傷めることがあるので避けます。乾ききらないうちに履くのは不快なので、2足を交互に使えると楽になります。
滑りやすいのは、路面の材質が変わる場所です。横断歩道や停止線の白いペイント、マンホールの金属蓋、駅前のタイル、点字ブロック、落ち葉の上。これらは濡れると急に滑ります。下り坂とカーブでは、特に慎重に入ります。
ペースは、いつもより落として構いません。雨の日は記録を狙う日ではなく、動きを確認する日にしておくと安全です。体が冷えやすいぶん、走り出す前の準備は少し丁寧にしておきたいところです。手順はランニング前のウォームアップにまとめています。

走らないと決めたら——家でできることと、休養日の考え方
雨で走らなかった日はサボりではありません。天気を見て決めることも、練習の一部です。そのうえで、走らない選択をした日にも、できることはあります。
家の中なら、自分の体重を使った補強が向いています。器具がなくてもできる種目は家でできる自重トレーニングで紹介しています。走らない日に体幹(お腹や背中まわり)や脚まわりを整えておくと、走る日の動きが楽になることがあります。ただし、走った日と同じくらい疲れるまで追い込む必要はありません。
そのまま休養日にしてしまう手もあります。休養は、練習で受けた刺激を体に落ち着かせるための時間だと考えられています。この考え方はリカバリーの基本で詳しく書いています。
走る量は、週や月の単位で見るものです。1回抜けたことより、月単位で少しずつ増えているかどうかを見るほうが判断しやすくなります(走る距離の増やし方)。雨で1回休んだ程度で、それまでの積み上げが消えるわけではありません。
特に走り始めの時期は、天気に左右されない習慣のつくり方のほうが大切になってきます。走り始めの最初の1ヶ月もあわせてご覧ください。
最後に。走る日と休む日を自分で決められることは、続けるうえでの技術の一つです。
よくある質問
Q. 雨の日に走ると、体調を崩しませんか。
雨そのものが体調不良を引き起こすと決まっているわけではありませんが、濡れた体は同じ気温でも早く冷えます。走り終えたらすぐ着替えられるように、タオルと着替えを玄関に置いてから出るのが現実的です。気温が10度を下回る雨の日や、体調に不安がある日は、休む側に置いて考えます。
Q. 大会の日が雨予報のときも、この決め方でいいですか。
練習と大会は分けて考えます。開催するかどうかは主催者が判断するので、当日の案内に従ってください。出る場合の雨への備え(ポンチョ・着替え・濡れた服を入れる袋)は、大会前日の持ち物と準備にまとめています。
